ご報告

蒸し暑い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

先日、投稿いたしました子猫2頭も無事里親さんが見つかり、

新しい家で大事に育てられています。

話は変わって、当院にて暮らしています犬と猫にそれぞれ病気が見つかりました。

犬のこなつ(ラブラドール・レトリーバー ♀ 9歳)は胃に大きな腫瘍が見つかり、

お腹の中で出血し、一時状態が悪化。現在は食欲も改善しましたが、手術困難な状況。

それまで、体調の変化に全く気づきませんでした。

ペットドックなどの精密検査をもっと早めに行っていれば、と悔やまれてなりません。

猫のたま(日本猫 ♂ 12歳)は腰のあたりに皮膚炎(?)をスタッフが見つけ、

検査の結果、肥満細胞腫と診断。慌てて切除を実施。

幸い、術後の経過も良好であります。

どちらも普段、元気・食欲もありましたので、油断していたのは間違いありません。

大型犬は特に腫瘍の発生が多く、進行も早い印象をうけます。

春の血液検査でも全く異常が認められませんでした

改めて定期的なペットドックなどの精密検査をお勧めする次第です。

里親募集 追記

前回投稿しました子猫の追記です。

2頭ともすくすく成長し、大変元気です。

風邪症状も改善してきており、6月8日には3種混合ワクチンも接種済みです。

最近、同じくらいの月齢の子猫を保護した方がよく来院されます。

保護して1~2週間くらいで環境の変化に伴うストレスから免疫力が低下し、

  1. くしゃみ・鼻水・咳などの呼吸器症状
  2. 結膜炎などの眼症状
  3. 下痢・嘔吐などの消化器症状
  4. 疥癬や糸状菌症などの皮膚症状

などを発症しています。

いずれも伝染性があるため、同居猫との接触を極力避ける隔離と、掃除・洗濯などの環境整備、お世話をした後の手洗いをお勧めしております。

里親募集

久々の猫ネタですが、そういう時期が来ました。

1週間前に保護した子猫2頭の里親を募集しております。

ご希望の方は、以下ご確認の上、当院までご連絡ください。

茶トラ①  保護時の体重307g → 382g(5/27)
茶トラ②  保護時の体重330g → 390g(5/27)

どちらもオス 生後1カ月半くらい

ノミ・ダニ、内部寄生虫の駆除済み

現在、子猫用のドライフードに缶詰を混ぜて与えています。

茶トラ②の子が、鼻炎症状があるため、点鼻薬、抗生剤の内服を行っています。

当院動物のごはん事情―鳥編―

当院玄関前に植樹してあります、ヤマボウシが花を咲かせました。ハナミズキ科の植物で、花が咲いてから葉が出てくるハナミズキと異なり、葉が茂る中、花を咲かせます。控え目ですが、特徴的な葉と相まってとても綺麗で癒されます。

さて、ここの所、リクガメのネタばかりでしたので、インコについて。

一般的に鳥の餌というと、粟やヒエ、キビなどのシード類が与えられていますが、これらには、鳥にとって必要なビタミンやカルシウムが圧倒的に不足します。そのため、シード類に加え、ビタミン補給のために青菜類を、カルシウム補給としてボレー粉(カキ殻を砕いたもの)やカトルボーン(イカの甲)を別途与える必要があります。代わりにサプリメントも各種販売されていますが。

こちらは有名なネクトン社製のサプリメント。当院にはこれしかありませんが、換羽期や繁殖期など状況に応じて各種あります。

青菜類については、前々回の野菜編をご参照ください。小松菜やチンゲン菜はインコにも推奨されていますし、当院のインコたちも好んで食べています。

ただ、毎日のことなのでこれらを用意するのはなかなか大変という場合に、必要な栄養素がすでに含まれている人工飼料(ペレット)が各種ありますので、食べてくれるならこれほど心強いものはありません。

当院のインコたちが食べているのは、ラウディブッシュ社のメンテナンスになります。ホオミドリアカオウロコインコはうちに来て、割とすぐ切り替え可能でした。基本的にこれと、ときどき青菜類を与えています。

ただ、いきなり切り替えられない場合もあります。アキクサインコは、初めシード類しか食べず、ペレットには見向きもしませんでした。同居のウロコにあげているおやつをシードに混ぜたりしているうちに、ある時おやつを食べているのに気づきました。これは!と思い、ペレットを少しずつ混ぜると食べるように。

お迎えして1年くらいかけて、今ではペレットに切り替え出来ました。食べないからと諦めず、根気強く見守っていってよかったです。

ちなみにおやつはラフィーバ社製のトロピカルフルーツ。ペレットに加え、シードやドライフルーツが一緒に固めれられてます。

犬猫に加え、鳥や爬虫類においてもバランスの良い食事はなにより健康に必要です。食事のトラブルが少しでも減るように、色々と書かせていただきました。私見や知識不足の点は否めませんが、ご家族の健康にとって少しでも参考になればという思いです。